慈悲。
2005/11/11

 
 東武鉄道野田線の南桜井駅(埼玉県春日部市)で、普通電車の運転室に30代の運転士の長男(3つ)が入り込み、次の川間駅(千葉県野田市)まで運行を続けたことが10日、分かった。同社は「重大な服務規定違反」として、運転士を懲戒解雇する方針。
 同社によると1日、運転士の妻と長男が電車の先頭車両に乗車。父親の仕事姿を見た長男が運転室のドアをたたくなど騒いだため、なだめようと停車中にドアを開けたところ、運転室に入り込み、そのまま発車した。
 運転士は「しかったら泣いて座り込んでしまった。運行を遅らせるわけにはいかないと思った」と話している。長男は運転中はおとなしくしていたといい、川間駅で停車中に妻に引き渡した。
(共同通信) - 11月10日11時45分

 おい、ちょっと。その処分は幾らなんでも厳しすぎるんじゃないのか。同じ世代の子供を持つ親として、東武鉄道の対応に憤りを感じる。同社は、少し前に人為ミスによる踏み切り死亡事故を起こしている。こういうあまりに非常識な考えをする会社だから、死亡事故も起こしてしまうのだと思えてならない。

 俺と同じように思った人は多かったようで、430件もの抗議や意見が同社に寄せられているようだ。が、東武鉄道は処分は撤回しないと、かたくなな態度をとり続けている。

 コノヤロー。

 こうなれば、もっともっと声を出そう。
 という訳で、賛同してくださる方、東武鉄道に抗議してください。
 http://www.tobu.co.jp/
 

 

突発性湿疹。
2005/11/10

 
 坊ちゃんの病気は、突発性湿疹だった。39℃を超える高熱が四日間ほど続き、熱が下がったと思ったら、全身にボツボツが出現。と同時に、かなーり不機嫌な状態になり、夜中は連日ずーっと泣きっぱなし。

 やっと快復しました。

 疲れました。

 病気で不機嫌な間、坊ちゃん、ずっと俺のことを邪険にされていた。「トッタンはイヤなの。あっち行って。」嫌われたかと思って本気で凹んでいたのだが、快復と同時に、また甘えん坊に戻った。

 「トッタン、見て見て、トッタン、こっちおいで。」

 あー、良かった。ホントに良かった。
 

 

座薬。
2005/11/04

 
 今夜は訳あってヨメが不在だ。坊ちゃんと俺との二人っきり。うふふ。何して遊ぼうかとワクワクしていたのだが、こんな時に限って坊ちゃんが病気になってしまう。

 熱が39.4℃。

 慌てふためいて病院に連れて行き、薬を処方してもらった。高熱なので、解熱の座薬も処方してもらった。座薬というのは、ご存知の通りおしりの穴から挿入して使う薬だ。

 早速、投与してみる。パンツを脱がして、カワイイおしりの穴を確認。痛いといけないので、指に唾液を付けて、おしりの穴に塗る。で、ムニューと挿入。

 うーん。上手く入らないな。
 もうちょっと唾液を付けてみよう。
 再び、指を舐める。

 はっ。
 うぎゃー。
 舐めてもーた。肛門にヌリヌリした指を舐めてもーた。うぎゃー。
 

 

西向く侍。
2005/11/01

 
 11月だ。年末の足音が聞こえてくる。あっという間だなぁなどと、月並みな言葉を吐きたくないのだが、すごい勢いで月日が流れているような気がする。今年はテキストを少ししか書けなかったな。

 11月といえば、今月は30日までしかない。そして、3か月後の2月は28日しかない。いや、今言うべきことではないのは分かっているのだが、言わせて下さい。なぜなんだ。なぜ28日なんだ。バランスが悪いではないか。30日と31日の月で押しなべれば、きれいに構成できるでしょ。1月から5月までは31日で、残りは30日とか。

 神経質な俺としては、こういういい加減なやっつけ仕事が大嫌い。テキトーに日数を割り振るなよ。バカ。

 って、今言うべきことではないのは分かってますけど。

 西向く侍。
 

 

火星。
2005/10/30

 
 火星が、また接近しているらしいですな。夜空に一際明るく輝いて見えるそうで。心と時間に余裕のある人は、夜空にその姿を探してやってください。

 ご存知のように、火星は惑星なので、自らが光を放つ天体ではない。太陽の光を反射して輝いているだけだ。

 君がいるから、僕が輝けるんだ。
 僕が火星なら、君は太陽だ。

 って、なんだかカッコよい口説き文句考えてしまいましたけど、俺には口説く女性がいませんのでね、この口説き文句、誰か使ってください。チュー。

 あ、チューって火星人の鳴き声のつもり。チュー。
 

 

撮影。
2005/10/23

 
 最近、近所で人だかりがしている場所があるので気になっていた。何でもない住宅地の一角が、なんだかスゴイ人だかり。交通整備の人まで配備されている。

 はて。何かなこれは。人が群がるようなものは何もなかったはずだが。

 今日、それが何か判明した。映画の撮影をしていたのです。
 映画の撮影場所になっていたのは、築三十年は経っているであろうボロボロのアパート。このアパートを取り囲んで上から下から撮影している。おそらくここで撮っているのはホンの短いシーンだと思うのだが、何日もかけて、数十人のスタッフを使って大掛かりな事になっている。

 主役の役者が、急に病気になってしまい、諸々の事情で撮影を後延ばしにできなくて、代わりの役者を探しているところへ、たまたま通りかかった俺が、監督の目に留まり、いきなり主役に大抜擢、なんてことがあるかもしれないので、ちょっとウロウロしてみた。

 すみませーん。ちょっと今からカメラ回りますんで、ここ通らないでもらえますか。

 あ、ちょっと喋らないで。

 こ、コノヤロー。邪魔者扱いしやがって。主役を頼まれてもやってやらないぞ。それでもいいのかっ。うう。チクショー。
 

 

童謡。
2005/10/12

 
 車戸の窓を全開にし、アクセルを少し強めに開ける。少し荒っぽいエキゾーストが、俺のハートを刺激する。ぐんぐんとスピードを上げ、コーナーを駆け抜けていく。俺はステレオのボリュームを上げた。

 信号待ちで停まっていると、道行く人がジロジロと俺を見る。俺の車がカッコいいのかな。それとも俺か、俺を見つめているのか。

 信号が青になり、俺は再びアクセルを煽る。ステレオから流れてくる音楽を一緒に口ずさむ。

 さっちゃんはね。さちこって言うんだホントだよ。

 はっ。

 しまった。坊ちゃんの童謡CDを大音量でかけていた。いつも聞いている音楽だったので、何の違和感もなく大音量でノリノリで聞いていた。

 そりゃ、見られるよ。
 

 

ヤスヒト君。
2005/10/12

 
 今日は、友達のヤスヒト君から電話があった。

 ヤスヒト君は今でもステージの上にいる。ヤスヒト君がステージの上にいることで、いつでも僕もそこに戻れそうな気がするのだが、でもそこは僕の居場所ではない。それでもヤスヒト君は、そこで僕達の忘れ物をしっかり守ってくれている気がする。

 そこには時間が過ぎ去らないで積み重なっている。

 君も僕にとってかけがえのない人だ。
 

 

シン君。
2005/10/12

 
 金木犀の香りは秋の香り。それなのに金木犀の甘い香りは、なんだか春っぽい。少し物悲しい秋風を、生命力あふれる甘い香りに染め上げていく。まるで、どんな時でも明るい笑顔で笑っていた、あの娘みたいだ。

 昨日、友達のシン君から電話があった。

 時々思い出したように電話をくれるシン君。なんでもない話を短時間するだけで、それでも心が温まった。

 これから冬が来る。
 金木犀の香りを肺一杯に吸い込んだ。
 

 

ロディ。
2005/10/01

 
 「トッタン、おんまパカパカすんの。」と言いながら、坊ちゃんが俺のギターをズリズリ引きずって持ってくる。坊ちゃんが俺に求めているのは、ギターを弾きながら、「お馬はみんな、パッパカ走る、」という歌を歌うこと。

 そして坊ちゃんは何をするかと言うと、ロディにまたがって、歌にあわせてピョコピョコ跳ねて遊ぶ。

 もー、キャワイイ。

 ロディとはイタリア製の馬のおもちゃ。硬化ビニル製で空気を入れて膨らませる。分かりやすく言うと、馬の形をした風船みたいなものだ。これがなかなか丈夫に出来ていて、300kgの体重までなら乗ってもオッケー。大人でも乗れます。

 だから大人にも大人気。

 ってホントかよ。大人にも大人気ってのは無理があるんじゃねェのか。ためしに俺もまたがってピョコピョコしてみたが、全然楽しくともなんともない。それに大人が乗るとバカっぽい。

 うーむ。
 大人も乗れますけどね、乗らないほうがいいと思いますよ。
 

 

秋風。
2005/09/30

 
 突然幕が下りたように夏が終わり、季節は秋になった。涼しい。

 ひんやりと心地よい風が通り抜けていく。風が秋の匂いを運んでくる。日差しもやさしさを取り戻し、柔らかく包み込んでくれる。

 夏の間中入れっぱなしだったディオンヌ・ワーウィックのCDをカーステレオから取り出し、代わりにセルジオ・メンデスを滑り込ませる。

 この風には、この音楽のほうがいい。

 一瞬、久しぶりにタバコの香りが恋しくなったが、セルジオ・メンデスの心地よい音楽がそれをかき消した。
 

 

オフ会。
2005/09/29

 
 最近、公園などでよく見かけるのが、オフ会をしていると思われる集団だ。数人から十数人の人たちが、輪になって自己紹介をしている。

 「千葉県から来ました、チャッピーです。今回初めての参加で、色々教えてもらおうと思ってまーす。」

 で、何の趣味の人たちのオフ会かというと、犬なんですわ。犬。足元に同じようなちっこい犬がいっぱいいる。キレイに手入れされて、リボンやら服やら着せられて、チョコチョコ動き回っている。

 驚くのは、犬たちが喧嘩をしないんですよ。

 昔、俺も雑種の犬を飼っていたのだが、これが、基本的に他の犬とは仲良くできなかった。

 家の前を別の犬が通るだけで、ガルガル、ギャンギャン、と吠えまくる。散歩の途中に他の犬と遭遇してしまったら、さあ大変。ギャンギャン言いながら、ものすごい力で突進していく。犬の飼い主は、お互いに、渾身の力で犬を制御し、やっとの思いで引き離す。

 もう、不良の中学生みたい。
 ガルガル。

 喧嘩っぱやいのは、うちの犬だけでなく、よその犬もみんな一緒だったと思う。どの犬も、他の犬に対していつもピリピリ神経をとがらせていて、いつも臨戦態勢だった。

 おそらく、それは自分の縄張りを守るという本能によるものだったのだと思う。彼らはいつも毅然としていたし、戦いを恐れなかった。番犬として家を守る役割も立派に果たしていた。

 それに引き換え、公園のオフ会の犬たちときたら何だ。なんと脆弱な。初対面の犬とハアハア言ってじゃれあって。それは敵だぞ。縄張りを侵す敵だぞ。もうちょっと緊張感を持ちなさいっつーの。

 とは言いつつ、犬もカワイイなぁ。坊ちゃんの百分の一程度のカワイさだが、犬もカワイイ。かわいいから食べちゃうぞ。ガオー。

 一つだけ納得できないのは、その自己紹介だな。何がチャッピーだ。てっきり犬の名前かと思ったら、飼い主の名前でやんの。犬はもすけ。

 うう。なんつーか痛い。コノヤロー噛み殺すど。ウガオー。
 

 

スキ。
2005/09/28

 
 坊ちゃんに、「誰がスキなの?」と聞くと、「あーちゃん」と答える。「今日は何して遊んだの?」と聞くと「あーちゃんとあそんだ。」と答える。とにかく、保育園のことを聞くと、坊ちゃんはあーちゃんのことばかり話す。しつこく聞けば、他のお友達の名前も出てくるのだが、もっぱら、あーちゃんだ。

 あーちゃんとは、同じ年の女の子。もう彼女が出来たのかよ。

 今日も就寝前のドライブの時に、誰がスキなのかを聞いてみた。すると今日に限って、「トッタン」と言うではないか。きゃー。俺っすか、俺一番っすか。いゃー参るな、こりゃ。俺っすか。

 ヨメがそれを聞いて羨ましかったのか、「じゃあ次は?」と聞くと「あーちゃん」が出てきた。しつこく聞いて、四番目か五番目にやっと「カーチャン」と答えた。

 ちょっと悔しそうなヨメであったが、でもやっぱり坊ちゃんが一番スキなのは、ママ。ママにはいつも甘えん坊。

 オヤスミ、坊ちゃん。
 

 

痛い話。
2005/09/27

 
 先日、歯の事を書いたら、予想以上の反響がありました。ちょっとびっくり。歯のことはリアルに想像できますからね。歯が砕けるという表現が、読者の皆さんの想像力に強いインパクトをもって響いたと言うことなのだろう。

 イタタタ。

 確かに、聞くだけで痛みが想像できる話ってのがある。

 この間さ、廃材置き場歩いてたらさ、釘を踏んじゃって。釘が足を貫通しちゃってさ。

 イタタタ。

 この間さ、キンキンに凍ったアイスキャンディーをさ、ぺろって舐めたらさ、舌がくっついちゃって、取れなくなっちゃってさ。

 イタタタ。

 痛いっちゅうの。そんな話聞くだけで痛いっちゅうの。もう、やめてっちゅうの。歯が砕けるって話も、皆さんにとっては痛い話だったようで。

 痛くしてゴメンね。
 

 

呼び捨て。
2005/09/15

 
 最近、坊ちゃんが俺のことを「けんちゃん」と呼ぶことがある。「けんじ」と呼び捨てにすることもある。

 きゃーん。キャワイイ。

 溶ける。
 

 

マウスピース。
2005/09/11

 
 久々に歯医者に行った。治療そのものは程なく無事終了。しかし、それで終わらないのが歯科治療の常。他の歯も隅から隅まで点検され、歯茎や歯周ポケットやら色々調べられて。

 いとうさん、歯ぎしりします?

 ぬ?そりゃ、世の中悔しいことばかりですから。目の前で扉が閉まって電車が行っちゃったり、ドラゴンズがここぞと言う時に勝てなかったり、宝くじが一番違いだったり、歯ぎしりしっぱなしです。

 いとうさん、歯がヤバいです。クラックがピシパシに入ってます。

 え?ヒビだらけってこと?

 細かいヒビが沢山入っていて、例えば熱いものを食べてすぐに冷たいものを食べたりすると、ピキッっていくかも知れません。マウスピース作りましょうよ、マウスピース。噛み締めないようにするマウスピースってのがあるんですよ。

 ボクサーみたいな奴?

 ちょっと違うんですけどね。

 じゃ、いらない。

 え、でも歯の為には作ったほうがいですよ。

 うーん。

 さんざん迷ったが、マウスピースは結局作らなかった。しかし、歯がピシパシとはビックリしたなぁ。
 本当は悔しくて歯ぎしりしているわけではないですからね。それは冗談なんですけど。集中力が必要な時にググッと歯を食いしばることが多いのだが、そのせいだと思う。細かい数字を扱ったり、絶対に間違えられない細かい作業をしたり、知恵を絞らなければならなかったり、そういう時にグッと噛むと脳が活性化するんですよ。シャキッとする。

 アスリートが競技で全身の力を振り絞る時に、グッと噛み締める為に、歯が痛むと言う話をよく聞くが、俺もアスリート並に食いしばっていたってことか。

 うふ。

 アスリートと一緒なんて、ちょっとカッコいいじゃないか。

 などと喜んでいる場合ではないか。歯が砕けたら困るし。やっぱりマウスピース作っておくべきだったかな。どうせならアスリートっぽいマウスピースがいいな。シンクロナイズドスイミングの選手が付けてるみたいなヤツ。

 え、それはマウスピースじゃない?

 うーん。じゃあ、いらない。
 

 

家族旅行記。
2005/09/07

 
 先月の終わりに、人並みに家族旅行に出かけた。本当は海外に行きたかったのだが、坊ちゃんが小さいので我慢。近隣の海辺の町のビーチとプール付リゾートホテルで滞在型のバケーションをとることにした。

 旅行パンフレットのカタログ写真を見たときから薄々気づいてはいたが、やっぱり。

 古いのよ、ホテルが。建物も設備も調度品も、サービスや接客マナーまで古いのよ。建設当時は、ビーチリゾートの最先端を行く、最高級リゾートホテルであったと思うのだが、全く何もアップデートをせずに数十年が経過し、全てがマンネリ化してくたびれてしまっている。ホスピタリティーとは程遠い。この程度でいいんじゃないの、という、従業員の意識があちこちに感じられてしまう。

 でも、いいよ。家族水入らずで、ゆっくりのんびりできれば、俺はそれでいい。

 部屋の玄関が異常に狭くて、脱いだ靴が扉に引っかかっちゃうことなんて、どうでもいい。その玄関にトイレまでくっついちゃってて、部屋に入ってすぐにトイレに入ろうとすると、靴とか扉とか体とか、こんがらがっちゃって、ムギュっとなってしまうことなんて、どうでもいい。

 家族との時間、それこそが宝だ。

 部屋に入って荷物を降ろし、一息ついたところで、坊ちゃんが何もない空中を見つめて一言。

 「この子、だあれ?」

 ギャー。怖ぇ。

 家族水入らずじゃねぇじゃねーか。
 

 

ドメイン。
2005/09/05

 
 久々の日記。

 ご存知の通り、サイト移転の作業を黙々とやっていました。突然予告なく引越しをして、びっくりされた方もいると思いますが、許してね。一通りの引越し作業は終了。お疲れ様でした俺。

 サイトアドレスは気軽に変えるものではない、というサイト運営哲学により、今までアカウントすら変更していないチープなURLでずっと運営してきました。今でも、この哲学は間違っていないと思っています。

 でもその信念を打ち破って。ついにドメイン取得。110kz.com。ヤホー。

 結局自己満足なんですけどね。
 リンクやブックマークの変更など、皆様にはお手間をおかけし、申し訳ございません。

 あー、でもうれしい。ついにドメイン。ヤホー。
 

 

自動車卵。
2005/08/17

 
 真夏の炎天下の自動車の中は、灼熱地獄になる。炭酸飲料の缶や100円ライターを放置すると、爆発する。プラスチック製品はグニャグニャに溶ける。とにかく信じられないぐらい、すごく熱くなる。この熱エネルギーを、有効に使う手立てはないかとずっと考えてきた。

 で、やってみた。
 ダッシュボードでゆで卵作り。

 午前九時から、午後三時まで、炎天下の車のダッシュボードに、卵を放置。 ワクワクしながら卵を取り出してみると、持てないぐらいホカホカに温まっている。殻をむいてみると、トロトロの半熟卵が出てきた。これは正に温泉卵だ。

 早速だし汁で味付けして食べてみる。うひゃー、美味いっ。絶妙の半熟具合だ。旅館の朝食と同じレベルだ。

 おい。うみゃいぞ。食ってみろ。

 イヤよ。気持ち悪い。

 絶妙な温泉卵だぞ。

 温泉卵じゃないじゃん。自動車卵じゃん。

 確かに。確かにこれは自動車卵です。自動車卵。文字にすると美味しそうではないな。でも美味しいんだけどな。
 

 

誕生日。
2005/08/16

 
 坊ちゃん、今日で二歳になりました。
 イッサイキュウカゲツ、と自分の年齢を言えていた坊ちゃん。翌月にはイッサイジュッカゲツ、と言えるようになった。そして、そのままずっと、イッサイジュッカゲツと言い続けている。

 今日から2歳だからね。
 うん、ニサイ。

 しかししばらくして、何歳?と聞くと、イッサイジュッカゲツと自信満々で答える。
 イイ。かわいいからもうそれでイイよ。

 俺は誕生日プレゼントに、掃除機を買った。
 坊ちゃん、なぜか掃除機が大好き。上手に掃除機を使って、部屋の隅々まで掃除をしてくれる。しかし、我々親が、コードが絡まないように、本体がひっくり返らないように、変なものを吸い込んだりしないように、アシスタントとして付きっ切りにならないといけない。大変なので、ダンボール箱で、掃除機のおもちゃを作って、それで遊ばせていたのだが、やはりリアリティーに欠けるのだろう。すぐに本物の掃除機を出せと言って駄々をこねる。

 そんな訳で、今回、充電式コードレスのコンパクト掃除機をプレゼントした。

 これで、自動お掃除ロボット同然。いやぁ、助かる。助かる。
 

 

更新報告。
2005/08/16

 
 度胸だめしの更新、何とか終了。稼動時に色々トラブルが発生しましたが、現在は正常化しています。ご心配をおかけした皆様にこの場を借りてお詫び申し上げます。また激励のメッセージも沢山いただきました心からお礼申し上げます。

 今度の度胸だめしは、スゴイです。

 ぜひお時間があるときにでも、挑戦してみてください。きっと後悔します。
 

 

更新予告。
2005/08/01

 
 ウィンドウズの進歩と共に、「度胸だめし」のスクリプトが、こちらの意図したとおりの動作をしなくなってきた。仕方がないので、一部手直しをすることにした。

 ますます更新が滞りますが、俺、頑張ってますんで。
 

 

虹。
2005/07/27

 
 「虹だぁ。」

 携帯電話のメール着信を知らせるランプが点った。勤務時間を過ぎていることを確認し、携帯電話を手に取る。妻からの短いメッセージ。俺は慌てて、作業中のデータを保存し、タイムカードを押し、外に飛び出した。

 メールが届いてから、既に10分の時間が経過している。早くしないと、その儚い存在は消えてしまう。太陽とは逆の方角に出るんだったっけ。

 小走りにビル群を抜け、少し息を切らして、空を見上げた。

 そこに、それは堂々と姿を現した。巨大なアーチ。目に映る街の端から端を、七色の橋が結んでいた。これほど完全な虹を、過去に見たことがない。威風堂々としたその輝きに、俺は歩くことを忘れて見とれた。

 何かいい事がある。

 漠然とした期待感で胸が躍る。この予感はやがて確信的な感覚として俺の心の中に広がっていった。何かいい事がある。そう、この感覚は希望というんだっけ。

 ふと気がつくと、街行く人たちも、希望に満ちた顔で空を見上げている。

 何かいい事がある。きっとある。
 

 

蝉。
2005/07/26

 
 今年はいつになく蝉の声がうるさい。

 ここ最近は、蝉がほとんど鳴かない夏が続いていた。都市化の波とともに、蝉も姿を消してしまったかと思っていたが、そうではなかったようだ。けたたましく鳴く蝉の声に夏を感じる。

 蝉は七年間幼生として地中で過ごした後、夏の暑い時期に地上に出て羽化し成虫となる。成虫として生きるのは、わずか一週間程度。その生涯の一番終末に、最も輝かしい時間を過ごし、死んでゆく。なんと情熱的な生涯だろう。

 今鳴いているのは、七年前に生を受けた蝉。
 七年前。

 俺は何をしていたっけ。

 蝉の声が、時を越えて、心の扉を叩く。
 

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