旧車会。
2005/07/21

 
 旧車会という集団が社会問題になっている。
 もともと旧車会という言葉は、古いカスタムバイクを楽しむマニアな人の集団を意味していたのだが、最近は全然違う使われ方をしている。

 暴走族を卒業した人が、暴走族時代の装いで改造バイクを持ち寄って再び集まり、集団暴走行為をする。この集団を旧車会と呼ぶらしい。困ったことに、旧車会という集団は全国に急増中だとか。

 分かりやすく言うと、いい年こいた大人で構成された暴走族だ。わざわざ旧車会などと別名を付けて、暴走族と区別する必要なんかないんじゃないのか。双子の兄弟のどっちがアニキでどっちが弟かって言うぐらいどうでもいい区別だ。

 最近、我が家の近所でも、爆音を立てて暴走する集団が増えてきたような気がする。もう、くたばれ。馬鹿。せっかく坊ちゃんが寝付いたところに、爆音が近づいてくると、殺意すら覚える。もう、コイツ等、シめちゃってもいいっすか。

 暴走族などという、勇ましい言葉で呼ぶのではなく、恥ずかしい言葉で呼んで、くだらない事をやる気を奪っちゃおう、というムーブメントがある。暴走ではなく「珍走」と呼ぼう、というムーブメントだ。暴走族ではなく珍走団だ。珍走という言葉に言い換えただけで、なんだか物凄く間抜けでカッコ悪くなる。

 公用語として、珍走団という言葉が定着すれば、暴走族、あ、いや、珍走団も減ると思う。短い期間に、看護婦を看護師に言い換えることが出来た日本社会なのだから、珍走団を定着させることもさほど難しくないと思う。

 しかし、俺の本音を言わせていただくなら、珍走団でもぬるい。「うんこズ」「チンカス集団」。これぐらいの汚い言葉を用いてもかまわないのではないか。「ゲロ臭バカ」とか。

 「埼玉県警は、県内で、集団ビチクソ走行やゲロ臭行為を繰り返した、うんこズの一斉検挙に踏み切りました。」

 放送業界も、社会正義を貫く為に、これぐらいの言葉を公共の電波に乗せるぐらいの革命をすべきだ。ビチクソのビの部分は、唾しぶきを飛ばしながらしかめっ面で発音して欲しい。

 滝川クリステルがこのニュース原稿を読んだら、視聴率上がるだろうな。これはマニアでなくとも見逃せない。
 

 

こまち。
2005/07/19

 
 うちの坊ちゃんも多分に漏れず、乗り物が大好き。電車、新幹線、バス、トラック、飛行機、船、工事用重機などなど、乗り物であれば何にでも興味を示す。そして、教えれば教えただけの情報を記憶してしまう。

 特にすごいのが新幹線の識別だ。

 新幹線って、のぞみやひかりだけではない。車体の形やカラーリングの異なる様々な新幹線が、日本のいろんな地域で走り回っている。その様々な新幹線を、うちの坊ちゃんは新幹線の絵本を眺めながら識別できるようになってしまった。

 これはなぁに?
 「れーるすたー」
 「まっくす」
 「どくたーいえろー」
 「あさま」
 「なすの」

 中でも一番好きなのが「こまち」。東京、秋田間を結ぶ新幹線である。

 先日、坊ちゃんがテレビを指差して「こまち、こまち。」と大喜び。見ると、某県議会議員が視察と証して公費で新幹線に乗っていた問題を報じている。そして、そこに映っていたのは、確かに「こまち」でした。
 

 

備え。
2005/07/14

 
 我が家は洗濯物を室内で干すことが多い。そのときに活躍するのが除湿機である。除湿機があれば、一晩で洗濯物はキレイに乾く。そして一晩除湿機を作動させると、4リットルぐらいの水が、タンクに溜まる。

 除湿機は、水製造機でもある。

 「これがあれば、水道が止まっても大丈夫じゃん。」

 「おっ、おめぇ、賢いなぁ。我が家はすでに地震に備えてるよ。」

 「除湿機、もっと買って備えておく?」

 「おっ、おめぇ、賢いなぁ。除湿機が沢山あれば、水、ジャバジャバに、使い放題じゃん。」

 地震で水道が止まるような状況下では、電気も止まる可能性が高いことに気づいたのは、しばらく経ってからでした。
 

 

ナイトハイク。
2005/07/11

 
 坊ちゃんの一日は、毎日ドライブで締めくくられる。メシ食って、風呂入って、歯磨きして、絵本読んで、おもちゃで遊んで。で、ドライブ。

 ぐずって寝なかった時に、車に乗せてドライブしたら、スッと寝たことがある。それ以来、ぐずるたびにドライブで寝かせるようになった。そしていつしか、ぐずられる前に、先にドライブで寝かせちゃえって、ドライブが日課になってしまった。

 夜間ドライブをしていると、寝ない子供たちと、それに手を焼く親たちの姿を沢山見かける。親に手を引かれて、ベビーカーに乗せられて、おんぶやだっこをしてもらって、それぞれのスタイルで、就寝前の時間を過ごしている。

 夜の街には、寝られないちびっ子たちが沢山いる。
 

 

斑。
2005/07/05

 
 髪の毛をヘアマニキュアで黒く染めることにした。

 ヘアカラーは、基本的に髪の毛以外を染める力はないはずなので、顔や体についても気にせず、アグレッシブに黒い液体を髪の毛に塗りたくって、20分待つ。後は普通に洗い流せば完了である。

 風呂から上がりタオルでゴシゴシしながらふと洗面所の鏡を見ると。キャー。

 ダルメシアンです。

 白と黒のまだらの犬みたいに、顔と言わず体と言わず、まだらの黒い斑点模様になっている。慌ててこすってみても、しっかり染まっていて取れない。そこはまるで昔から黒い皮膚だったかのようだ。

 いゃ、困ったぞ。

 しかし、じっくり見ると、まぁ、こういう模様の人がいてもいい気がする。この手の模様は犬やら猫やら身近なところでよく目にするので、人間がまだらでも、まぁこれはこれでアリかなとも思える。ちょっとワイルドでカッコいいかも。ガオー。

 そうそう、昔飼っていたぶち猫は、黒い毛の部分は黒い皮膚で、白い毛の部分はピンク色の皮膚だった。猫って、皮膚からぶち模様なんですよ。パンダやシマウマも一緒なのかな。

 いゃ、しかし、困ったぞ。
 

 

ごーろ。
2005/06/29

 
 坊ちゃん、お風呂で肩まで浸かって10まで数える、ってのを覚えた。

 いーち、にーい、さーん、しーい。

 しかし、5と6のところを間違って覚えてしまった。

 ごーろ。

 くっついているぞ。5と6がくっついてるぞ。
 で、次の7。しーち、と言うべきところが、いーち、と言い間違えてしまう。いーち、は1ですからね。数がリセットされてしまうんですよ。だから次は、にーい。そして最後に、さーん、と言って飛び出てくる。

 いーち、にーい、さーん、しーい、ごーろ、いーち、にーい、さーんっ。

 もう、いいや。それでよし。もうカワイイから、それでよし。
 

 

歯型。
2005/06/28

 
 噛まれた。坊ちゃんが噛まれた。どっかのクソガキが噛みやがった。コノヤロー。

 保育園に坊ちゃんを迎えに行くと、先生が申し訳なさそうに「スミマセン、お友達が噛んじゃいました。」と言ってきた。坊ちゃんの腕を見ると、丸くくっきりと歯型がついている。

 なんじゃこりゃー。

 「ヒロくんがかんだ。ここ、かんだ。いたかった。ここ、ここ。」

 そうか、そうか、痛かったか、泣いたんだろうなぁ。かわいそうに。よしよし。

 「いえ、泣かなかったんですよ。我慢してました。」

 なな、なんと。こんなにされても泣かなかったのか。なんと健気な。よしよし。偉いぞ。よく頑張った。

 って、誰じゃ、ヒロくんって。何処のクソガキじゃ。しばくど。ギタギタにしばくど。しばき倒すど、こんクソガキャー。

 しかし、相手も罪のない子供。怒っても仕方が無いし、責めるべきではない。ぐっと怒りを押し殺して、坊ちゃんを抱きしめた。俺より、コイツのほうが偉いなぁ。うううっ、なんか泣けるぜ。
 

 

カメ。
2005/06/21

 
 近所に流れている川に、カメが生息している。

 これも、坊ちゃんと散歩をしていて発見した。地に足を付けて歩くという事が、つくづく大切だと思う。こんな身近にも、まだまだ知らないことや素晴らしいことが転がっている。急いで通り過ぎていては見つけられないものが沢山ある。そう、これは人生も一緒なのだな。俺は坊ちゃんから人生を教えてもらっている。

 「カメ、見たい。」という坊ちゃんを抱きかかえて、そっと川を覗き込む。カメたちは、川の流れの中から少し飛び出している石やコンクリートの上によじ登って、甲羅干しをしている。人影を感じると、ポチャンと水の中に飛び込む。しばらくすると、カメはまた水から上がって甲羅干しを始める。

 ぬ。

 何だかおかしいぞ、このカメ。色がカラフルだぞ。黄色や赤のストライプが入っている。ぬぬぬ。これ、外国のカメじゃないのか。

 早速調べてみると、「ミシシッピアカミミガメ」という外来種のカメであることが判明した。今や、日本に最も多く生息しているカメだそうだ。のどかな自然の風景の隅々まで、人間が犯した愚かな行いの影響は及んでいる。

 もういい加減に、気づかないといけない。
 我々人類は、驕った価値観を改め、謙虚に真剣に環境問題に取り組まなければならない。どこかの誰かの問題ではなく自分自身の問題として、考えて行動しなければならない。

 ミシシッピアカミミガメたちは日本の河川で、静かに訴えかけている。
 

 

アクアリウム。
2005/06/19

 
 坊ちゃん、魚が大好き。食べるのはもちろんのこと、見るのも大好き。鯉がいる池ではかぶりつきで見ているし、スーパーの生簀の魚にも大喜び。広告チラシや挿絵などに魚が描かれていても大喜び。

 じゃあ、行くしかないじゃん、水族館。

 という訳で、やってまいりました水族館。こちらの目玉は、イルカやシャチが泳いでいるところを見られる巨大水槽だ。入場してすぐに、巨大なブルーの水槽が目に飛び込んでくる。

 あー、おかさなぁ。

 あまりの美しさに、俺も息を呑んでその光景に見とれた。坊ちゃんを肩車に乗せて水槽に近づく。近寄ると、まるでアクアリウムの中にいるかのような錯覚を覚える。視界の全てが、ブルーの光。そしてその中を泳ぐイルカ。

 うっうっうっ。ぎゃー。

 肩の上の坊ちゃんが、突然大絶叫で泣き出した。

 こわいー。こわいー。うわーん。
 かさな、こわいー。

 結局、この恐怖感を最後まで引きずってしまい、残りの水槽も遠巻きに眺めるので精一杯でした。

 あと、イルカショーってのも見たのだが、イルカよりも、頭上を飛び回る鳩のほうが面白かったみたい。ハトポッポと歌いながら、上を眺めていた。

 まぁ、アレだ。
 幸せだっちゅーことだ。
 

 

イッサイキュウカゲツ。
2005/06/16

 
 坊ちゃんと歩いていると、「何歳?」と聞かれることが多い。同じような年齢の子供や孫がいる人は、よその子供も同様に可愛く思えて、気になるのだろう。

 1歳9ヶ月です。
 まぁ、カワイイ。大きいですね。

 斯く言う俺も、街で子供を見かけると、ついつい目で追ってしまう。ちびっこくて愛くるしい動物もダメだ。坊ちゃんを連想する可愛らしいものなら何でも、ついつい目を奪われてしまう。この感覚は、皆一緒なのだろう。だから、子供が一人そこにいるだけで、見知らぬ人と、こんなちょっとしたふれあいが生まれる。大人たちが自然に笑顔になる。その空間が、ポッと幸せな空気に包まれる。子供ってホント素晴らしいっす。

 ところで、最近、言葉が達者になってきた坊ちゃん。そろそろ自分の年齢ぐらい自分で言えるように教えてやろう。

 坊ちゃん、何歳?

 イッサイキュウカゲツ。

 へ?
 今、1歳9ヶ月って言った?
 スゲェ、スゲェ。大人の会話を聞いて覚えているんだ。スゲェな。もう、こいつの前では、変なことを言えないな。いゃ、変な言葉を覚えさせても面白いかな。スカンジナビア半島とか、ガルバニウムとか。

 それにしても、キャワイイ。
 あまりにキャワイイので、何度も「何歳?」と聞いて、何度も「イッサイキュウカゲツ。」と言わせてしまった。はぁ、キャワイイ。

 でも、今日で1歳10ヵ月なんですけどね。
 

 

ありがとうございました。
2005/06/01

 
 毎朝行くコンビニのおばちゃんは、客が会計を済ませてから店の外に出るまでの間ずっと、「ありがとうございました。」を繰り返す。

 「251円のお返しです。ありがとうございました。ありがとうございます。ありがとうございました。ありがとうございます。」

 おつりを財布にしまうのに戸惑ったり、買い物袋を掴み損ねてレジの前でモタモタしていると、狂ったようにリピートされてしまう。そうなると、もう、焦っちゃう。何かすごく急き立てられている気がして、何かモタモタしていることを責め立てられているみたいで。

 すすす、すみませんっ。
 すすす、すぐ出て行きますからっ。

 10回も「ありがとうございます。」と言われた日には、立ち直れないぐらいの敗北感に苛まれる。自分がとてつもなくちっぽけで無能な人間に思えてくる。もう涙目になっちゃう。チクショー。

 こうなったら、毎朝が闘いである。「ありがとうございます。」と2回以上言わせないぞ、コノヤロー。2回以下なら俺の勝ちだ、バカヤロー。素早く商品を受け取って、おつりは財布にしまわないで手に持ったまま、とにかく素早く、サササッと立ち去る。

 サササッ。
 3回目の最初の「あ」が聞こえたところで自動ドアが閉まった。

 勝った。

 おっしゃー。勝ったぞー。おっしゃー。

 あ、あれ?

 足りない。

 つ、釣り銭が足りない。

 ううう。チクショー。
 

 

散歩。
2005/05/28

 
 最近、1歳9ヶ月の坊ちゃんと、よく散歩をする。坊ちゃんの歩く ペースと目線にあわせると、実に沢山のものが見えてくる。空を飛 び交う様々な鳥たち。地を歩き回るアリやダンゴムシ。多様な草花 が、まだまだ沢山生えているし、それらに近づくと、てんとう虫やチョ ウチョを見つけることが出来る。

 それらは、遠い子供の時代に置いてきてしまった感覚を思い出さ せてくれる。身の回りの空気や自然を体中で感じ、体中で楽しんで いた、あの瑞々しい感覚だ。

 俺は夢中で走りすぎて、大切なものを見失っていたかも知れないなぁ、時には、立ち止まってみるのもよいものだなぁ、と、ありきたりな 哲学っぽいことをひとりごちて、いい気になっていると、大変なこ とになる。

 うわー。イモムシを握りつぶしたぁーっ。
 うわー。てんとう虫を食べちゃダメぇぇぇぇっ。

 きゃーっ。そんな昆虫の体液と鱗粉(りんぷん)まみれの手で触らないで ぇぇぇぇっ。
 

 

ドンペリ パート2。
2005/05/17

 
 友人の結婚式にドンペリを贈ると言う、心憎い演出を計画している俺だが、買ったドンペリの箱をよだれを垂らしながら毎日眺めている俺だが、俺は昔ドンペリを飲んだことがある。

 ドンペリを飲んだことがある、と自慢している時点で、物凄く貧乏人みたいなのだが、いゃ、貧乏人みたいなのではなく、貧乏人なのです。好きとか嫌いとか、好みを論ずるに至っていません。その経験があるだけです。しかし、肝心の味の記憶が徐々に薄れている。ドンペリの箱を眺めながら、過去の記憶に意識を集中し、味の記憶を手繰り寄せている。

 匂いが強烈だったっけな。

 口に含んだ瞬間、芳醇な香りが口の中でパァーっと広がって、シュゴーって脳天に突き抜け、一瞬にして頭蓋骨全体が、ドンペリの匂いに支配される。料理の味も香りも一瞬にして消されてしまい、強烈なドンペリの匂いに全てを占拠される。スゴイ破壊力の香り。
 うっひゃーっ。なんじゃこれー。すげー。うめー。

 そんな感じだったかな。
 まぁ、そんな感じだったと思う。

 一本飲んだことがあるだけの俺が、偉そうに評するべきではないのかも知れないが、ドンペリの強烈な香りは、たぶん、どんな料理を持ってきても、料理の味も香りも吹き飛ばしてしまうのではないかと思う。せっかくだから、匂いが強烈な他の何かとドンペリを闘わせてみたい。

 ドンペリ対納豆。
 ドンペリ対ブルーチーズ。
 ドンペリ対クサヤ。
 ドンペリ対ドリアン。
 ドンペリ対 シュールストレミング

 臭い食べ物だけでなく、ありとあらゆる臭いものにも、ドンペリは勝てそうだ。牛舎の中や、肥溜めのほとりとか、臭くて倒れてしまいそうな場所でもドンペリを一口飲んだら、そこは天国になるんではないだろうか。

 うんこ対ドンペリ。

 ドンペリがあれば、うんこにも勝てそうな気がする。

 うーん。闘ってみたいなぁ。誰か俺にドンペリ贈ってください。本当に牛舎で飲みますから。
 頼む。
 

 

ドンペリ。
2005/05/16

 
 友人の結婚に贈ろうと思ってドンペリを買った。

 言わずと知れたシャンパンの王様である。シャンパンとは、フランスシャンパーニュ地方で作られる発泡ワインで、ブドウ品種、生産地域、栽培条件、醸造法など、細部に渡る厳しい規定をクリアしたもののみに与えられる名称だそうだ。それ以外はスパークリングワインと呼ばれ、シャンパンとは明確に区別される。

 ま、こういう難しいウンチクは、別に俺がここで書かなくてもいいか。俺も詳しく知らないし。興味ある人は自分で調べてちょーだい。

 ドンペリって、正式には、ドンペリニョンって言います。

 ニョン。

 ニョン。ニョン。

 おのれは、カワイイ忍者か。

 ニョーン。

 箱が封印されているので、中が見えない。見たいな。見たいな。あー、ちょっと飲んでみたいな。うーん。飲んじゃおっかな。贈るのはサイダーでもいい気がしてきた。でも、飲みませんけどね、大人ですから、我慢します。

 でも飲みたいな。誰か俺に贈ってくれ。頼む。
 
1995年のロゼが飲みたいので、それを贈って。
 頼む。
 

 

ボタン。
2005/05/10

 
 坊ちゃんと風呂に入ると、坊ちゃんが「ボタン、ボタン。」と言いながら、俺の乳首を押してくる。電気のスイッチや、電気ポットや、オーディオなど、ボタンを押すことが大好きな坊ちゃんにとって、乳首もボタンに見えるのだろう。

 せっかく一生懸命押してくれるのだから、何か気の利いた効果音を出してあげたい。

 プヨッ。
 ドーン。
 チュピッ。
 ガオー。

 考えられうる限りの知恵を絞って、様々な効果音を出している。坊ちゃんは、どんな効果音を出しても、大爆笑で大喜びしてくれる。この程度のことで、こんなに喜んでくれるなんて。親思いだなぁ、この子は。
 

 

鯉のぼり。
2005/04/30

 
 我が家の坊ちゃん、魚が好き。食べるのはもちろん好きだが、泳いでいる魚を眺めるのも大好きだ。鯉が泳いでいる池などがあると、かぶりつきで見ている。

 で、ここ最近は、町中魚だらけ。坊ちゃんは大興奮。空を泳ぐ鯉のぼりを見つけては、指を挿して大喜びである。

 でも、坊ちゃん、上手に「さかな」と言えない。「かさな」になってしまう。「おかさな。おかさな。」と言いながら、ハンディタイプの鯉のぼりを振り回している。
 

 

雹。
2005/04/26

 
 やたら激しい雨音がするので外を見ると、パチンコ玉ぐらいの氷の粒が降っているではないか。ひょーだ。ひょーが降りやがった。ウヒョー。

 俺の愛車が。
 買ったばかりの、ピッカピカの愛車が。
 止めれ。止めてくれー。もうホント、勘弁してくださいよ。ヒョウ柄とか興味ないっすから。

 ちょっと。
 ホントに。
 ホントに止めて。

 止めてって、言ってんだろ。止めろよマジで。

 うひょー。
 

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