台風。
2004/06/21

　
　飛行機の中でビールを飲むと、通常とは全然違う酔い方をする。

　ビールとかワインとかタダな飛行機に乗ると、貧乏性の俺は、飲まなきゃソンな気がして、ついつい飲みすぎてしまう。

　飛行機の中の酔いは、酔いを自覚する前に酔っている、と言う感じ。気分的には「まだまだ、飲めるぜ、うぃーす。全然酔ってましぇーん。」て感じなのだが、立とうとすると、「あれ。立てない。あれ？」

　意識はハッキリしているのに、体がベロベロの酔っ払い。あれ、あれ、と戸惑っているうちに、突然意識の方もクラーッとしてきて、あっという間にスコーンと地に落ちるように意識が遠のく。で、グウグウに寝てしまう。

　地上に降りると、先ほどの酩酊が嘘のようにスッキリ、シャッキリ。俺、さっきより元気です、って感じだ。　

　このメリハリの利いた飲酒を日常でも楽しめたらと思っているのだが、今日はまさにそのチャンスではないだろうか。

　台風。

　気圧がググーンと下がる。これは飛行機に乗っているときと同じではないか。気圧が下がりきっている時に飲むっ。で一気にスコーンと落ちる。台風が通過して気圧が戻ってくれば、シャッキリ。

　今日は、それが出来る貴重な日だ。
　というわけで、有給取りたいんですけど、ダメですか。
　

探し物。
2004/06/21

　
　アレサ・フランクリンのライヴアルバムを探しているのだが、手に入らない。ライヴ・アット・フィルモア・ウエスト。

　ライヴアルバムの名盤と言えば、ダニーハザウェイであるが、アレサのライヴはこの名盤に匹敵するほどのものであると思う。とは言え、手に入らず聴いていないので、何とも言えないが。

　1971年の録音だそうで。
　俺が生まれる前に、たった一度だけ演奏されたものを、時空を越え、当時の観客と共有できることを素晴らしいと思う。

　とは言え、まだ聴いていないんですが。

　手に入ったら、レミーマルタンのエクストラを飲みながら聴くぞ。いゃ、バドワイザーの方がお似合いか。
　

目薬。
2004/06/20

　
　主に仕事の、パソコンのやりすぎで、目の調子が悪い。

　で、目薬を買ってみた。

　目薬なんて久しぶり。小学校のプールの時以来かも。今考えてみると、プールの後の目薬って意味なさそう。まぁ、アレだ。一つのファッションだな。みんながやっているから俺も、って感じで、何となくその場のノリで点していただけだ。

　小学校の頃って、この手の、冷静に考えれば意味がないのに、なんだかもっともらしい事が、時々流行っていた気がする。
　肝油ドロップとか。

　話は戻って、目薬。

　久々の目薬。何か物凄く緊張する。
　そーっと、容器を押し、薬液を押し出す。

　うわっ。ちょっと待った。

　何か、めっちゃ怖。

　気を取り直してもう一度チャレンジ。容器を持つ手が振るえる。見開いた目が閉じそうになるのを必死でこらえる。ビビリが入っているので、なかなか薬液が落ちてこない。
　プルプルと手とか目とか震えた状態でフリーズ。

　ちょっと待った。

　俺、パカッと口を開いている。
　これは、ビジュアル的にちょっとマズイんじゃないかな。ビジュアル系の俺としては、目薬点す時もクールにビシッといくべきなのだ。口は閉じよう。

　ううううっ。

　目薬を点す状態で、口を閉じようとすると、これまためっちゃ辛い。目と手と口がプルプルプル。
　これが本当のトリプル。

　そんなこんなで、やっとの思いで目薬を点した。

　ふう。

　目薬を点すと、泣いているみたいに見えるが、涙を流すいとうけんじも、結構セクシーです。
　

脱皮。
2004/06/19

　
　くもり。
　空が雲に覆われていて、なおかつ降水や雷がない状態の天気。

　「くもり」と言う単語の、「もり」の辺が好きだ。

　もりっ。

　くー、もりっ。

　塊感のある言葉である。もりっ。同じような響きの言葉としては、他に「ぷりっ」がある。だから、「くもり」は「くぷり」でもイイ訳だ。

　雨のちくぷり。

　ぷりっ。

　どうだろう。こう考えると、どんよりとして気が滅入りがちな曇りも、少しは好きになれないだろうか。ハッキリしない天気が続いているが、皆さんもプリプリと楽しい日々をお過ごしください。
　

脱皮。
2004/06/18

　
　長い間患っていた風邪が、やっと回復に向かっている。

　扁桃から始まり、上気道、気管支と炎症が移行し、一時は副鼻腔がひどい炎症を起こし、顔面が激痛に見舞われた。中耳に粘液が入り、一時は耳も聞こえなくなったりもした。

　抗生剤を手当たり次第に服用したので、肝臓の数値も上がるし。
　ダルいし。
　しんどいし。

　昨日辺りから、咳が治まってきて、おおっ、治ってきたかもと喜んでいたら、すごいのが出てきた。

　副鼻腔内に溜まっていた膿が、くしゃみをした瞬間にドバーっと。
　ティッシュの中に大量の黄色い液体を確認した時は、ちょっとビビった。もんのすごく、キレイな黄色なんすよ。真っ黄色。レモン色。それがちょっとありえないほど大量に出てきた。

　まるで黄色い鼻血。

　あれ。俺、別の生き物なんじゃねーのか。

　そう思うほど、出てきた粘液は、人間離れをした状態だった。

　いゃ。やっぱり、俺は別の生き物なんじゃねーのか。芋虫とか。何かの幼虫とか。気合を入れたら、脱皮ぐらいできるんじゃねーか。明日辺り、さなぎになったりするんじゃねーのか。
　

SMフェアー。
2004/06/17

　
　まったりとした週末の午後。
　新聞のテレビ欄に、「SMフェアー」と書いてあるのを発見。きゃーん。放映時間は18:00。まだ明るい時間帯だと言うのに、なんと大胆な。

　ドキドキ、ワクワクしながらテレビの前で待っていたら、始まったのはミュージックフェアー。Sは、ステレオ放送のマークで、Mはミュージックの略でした。

　なーんだ。ホッと一安心。で、なんとなく、そのままミュージックフェアーを見てしまった。

　はっ。

　そ、そう言うことか。まんまと策略に引っかかってしまった。これは新手の視聴率稼ぎのためのワナだ。

　ち、ちくしょー。
　

灯油。
2004/06/16

　
　肌寒い日が来て、活躍することがあるだろうと思って温存していた、ストーブの灯油。こいつをどうするか。それが問題だ。

　毎年、この季節になるとこの問題に直面する。実に悩ましい。

　よし。今度の週末は、毎年恒例。我慢大会するぞぉ。
　みんな、セーターとかコートとかコタツとか、持参で集まれ。熱い鍋焼きうどん食うぞぉ。
　

餃子革命。
2004/06/12

　
　ギョーザの具が生ゴミだったそうで。
　ギャー。

　でも、知らない間は、うみゃい、うみゃいと言って食べていたんでしょ。お腹をこわすこともなく、元気モリモリだったんでしょ。

　だったら、それでイイんじゃないのか。

　間違っているのは俺たちの方。今までの価値観が間違っていたんじゃないのかと思ったりもする。ギョーザメーカーは、我々の食文化に人知れず革命をもたらしていたのである。

　世界では、食料不足で苦しんでいる人の方が多い。でも、生ゴミだって美味しく食べられると言う発見は、飢餓に苦しむ人たちを救うことにつながらないだろうか。

　それに、ズブズブに腐った生ゴミで作ったギョーザの方が、味に深いコクがあって美味そうだと思うのは、俺だけだろうか。
　

産卵。
2004/06/08

　
　俺は卵を産んだことがないし、これから先も生む予定はない。しかし、最近ちょっぴり産卵に憧れる。

　ポコッ。

　と、丸い卵を産卵するのは、案外気持ちいいんじゃないだろうかと思う。

　あー、生んでみたい。
　俺が産む卵は、ウズラの卵みたいに、まだら模様だと思う。
　たぶん。
　

静寂。
2004/06/06

　
　しっとりと雨が降っている。いよいよ梅雨なのだろうか。

　とかく嫌われることの多い梅雨の長雨であるが、俺は嫌いではない。雨の日には、雨の日の味わいと言うものがある。

　窓辺に立ち、雨の音を聞きながら景色を眺める。
　サーと言う雨の音。
　ポトリ、ポトリと雫の落ちる音。
　車が通るたびに、跳ね飛ばされる水溜りの音。
　実に多くの音たちが、ドラマティックに存在している。

　そして、沢山の音に演出されているのは、静寂。

　多くの音に包まれていながら、その空間を言葉で表現するなら静寂。深く吸い込まれそうな静寂がそこに存在する。

　目を閉じて聞くもよし。
　ぼんやりと眺むるもよし。
　茶などすするも良かろう。

　そんな時間が、生活に潤いを与えるのである。
　

抗生剤。
2004/06/03

　
　また、風邪をひいてしまった。チビが次々と保育園で拾ってくるウィルスに、親も感染してしまっているようだ。

　一度感染したウィルスに対しては抵抗が出来るため、同じウィルスには感染しにくくなる。随分長い間生きてきて、随分色々なウィルスに感染してきたが、まだまだ感染していないウィルスが存在すると言うことなのだろう。

　メイアクト？
　あ、最近出てきた抗生剤です。結構効きますよ。

　てなことで、新しい薬を飲んでいる。セフェム系の抗生剤だそうで。抗生剤と言えば、やっぱペニシリンでしょう。

　なんつーか、言葉の響きがエロい。

　ペニシリン。
　

妖精。
2004/06/01

　
　赤ちゃんには妖精が見えると言う言い伝えがある。

　その言い伝えを立証するかのように、我が家のベイビーが何もない空中に向かって、幸福に満ちた笑顔で笑いかけているという光景を、時々見かける。本当に妖精が見えているかどうかは定かではないし、真偽の如何を問うつもりもない。
　ただ、幸福に満ちたベイビーの笑顔に、心奪われるだけだ。

　俺が見つめていることに気付くと、ベイビーはくるりと俺の方に向き直り、もっと楽しそうに笑いながら、ハイハイで突き進んでくる。

　なんつーか、イイぞ。サイコー。
　

茶道。
2004/05/30

　
　会議で利用したホテルの、給仕の女の子の、珈琲を注ぐ仕草があまりに美しく、見れてしまった。一連の動作が優雅で流麗。

　カップにそっと添えた指と、カップに落とす視線。銀のポットをそっと傾け、僅かに腰を落とす。

　見事。

　珈琲を注ぐのにも、ちゃんと作法があるのだろうな。これもまた茶道だ。

　一期一会。

　本日も良い日であった。
　

獣。
2004/05/28

　
　キュウリにかつお節をふりかけ、ポン酢をかけて召し上がる。まったく常識的な料理手順だ。どこにもおかしなところはない。それなのに。

　キュウリの青臭さと、かつおの魚の香りと、ポン酢の酢の臭いが、口の中でコラボレーション。そして、個々の素材の味や香りをはるかに超越した、インパクトのある臭いが突き抜ける。

　例えるならそれは、家畜小屋の香り。獣の味。

　飼育小屋の香りが懐かしくなったら、お試しください
　

更新記録。
2004/05/24

　
　「私の勘違い」を更新した。
　通常は、正しい意味の執筆やレイアウトの設定など、更新作業に没頭し、あまりじっくり投稿作品を味わうと言うことがない。真剣に作業しているから、面白いんだか、面白くないんだか、分からなくなってくる。

　今日、ミスチェックも含めて、過去にさかのぼって勘違いを読んでみた。

　いゃー、これ面白いね。

　読んでいるうちに、笑いがこみ上げてきて、「暴行を加える」を「膀胱を咥える」と勘違いした投稿のところで大爆笑。

　自画自賛で申し訳ないんだけど。

　ホント、バカバカしくて最高。
　

季節ハズレ。
2004/05/21

　
　台風が季節ハズレに来るものだから、俺の季節感もスッカリ狂ってしまった。

　サンマ食いてぇー。

　松茸食いてぇー。

　しかし、台風で一番困るのは、ベイビーの体調が悪化することだ。退院してから一ヶ月近くもの時間が経過しているが、咽頭や鼻腔内の炎症は継続しており、咳、鼻水、痰、そして軽い喘息状態などはずっと続いている。

　気管支の喘息や炎症は、気圧の変動に非常に敏感で、気圧が下がってくると病状が悪化する。雨降りの日には決まって、高熱とひどい咳で苦しまなければならないのだ。

　と言うわけで、今回の台風でもベイビーはかなり苦しみました。ホントお疲れ様でした。

　気圧が安定してくると、ベイビーちゃんスッカリスッキリ。
　今朝も元気いっぱいで早朝5時起き。

　アウアウアウアウ。
　ウップー。

　頼む。もうちょっと寝かせてくれ。
　

読者プレゼント。
2004/05/20

　
　ミズムシプレゼントキャンペーンにご応募いただきました皆様、ありがとうございました。沢山のご応募の中から、本日厳正な抽選を実施し、当選者を確定しました。

　当選の発表は、商品の発送を持って代えさせていただきます。

　尚、返品や換金には応じられません。ご理解ください。
　

読者プレゼント。
2004/05/18

　
　足の裏と小指と薬指の間辺りに、水泡性の湿疹ができ、痒みに襲われ、皮が剥け始めた。

　真菌症。
　白癬菌感染症。

　病名を付けるならばこんな感じだが、要は、みの付く虫。

　MIZUMUSI。

　そうです。水虫です。

　えー、世のいとうけんじファンの皆様に朗報です。希望者の中から抽選で五名様に、いとうけんじの水虫をプレゼント。いとうけんじの足から採取した菌を、あなたの足に直接植え込みます。

　いとうけんじと同じ菌に感染すれば、あなたも気分はいとうけんじ。

　このチャンスをお見逃しなく。

　希望者は急げっ。
　

オシャレボウズ。
2004/05/16

　
　実は半年ほど前から、きちんと美容院に行くようになった。

　ご存知の通り、今まではセルフカットで済ませてきたのだが、セルフは楽ではない。半日以上、洗面所に篭って図工用はさみを片手に格闘しなければならない。それでうまくいけばいいのだが、失敗した時の代償も大きく、ヘタしたらボウズという危険と常に隣り合わせで、心的ストレスも大きい。それに、カットの間中は、ずっと裸ん坊のスッポンポン。寒い。

　もう、疲れた。

　それに、美容用語を一つだけ覚えて、髪型の注文が出来るようになったと言うのも、美容院通いに切り替えた要因の一つだ。

　オシャレボウズ系にして下さい。

　結局、ボウズなんすけどね。
　

オロロン。
2004/05/15

　
　仕事で金融機関コードを検索中、イカシタ名前の金融機関を発見。

　オロロン農協。

　オロローンって、大粒の涙で泣いている感じ。オロローン。
　為替係も、支店長も、窓口のお姉さんも、オロローンと泣きながら働いていそうな名前だが、たぶん、ごく普通の人たちがごく普通に働いている。何の変哲もない、普通のつまらない農協であろうから、近くにお寄りの際でも、わざわざ行って見るまでもないだろう。

　オロロン。

　ネーミングセンスは最高なんだけどな。
　

シングルファーザー。
2004/05/13

　
　本日はシングルファーザー。

　ベイビーに色々おもちゃを与えるのだが、すぐに放り投げてしまう。

　俺は忙しいのだぞ、ベイビー。
　ベイビーのエサと、俺のエサと、洗い物と、洗濯と、お風呂の準備と、お布団のセッティングと、その他もろもろ。頼むからおもちゃで遊んでいてくれないかな。

　ダメか。

　まぁ、家事は後でいいか。

　よし。来いベイビー。

　ベイビーをおなかに乗っけて、ほっぺたをクチュクチュ。パクパク。ベイビーがケタケタケタと笑う。

　そっか。寂しかったんだな。おもちゃよりも、俺のダッコが良かったのか。そうか。ごめんな。保育園で頑張ってるもんな。今日は、いっぱい遊んでやるぞ。

　クチュクチュ、パクパク。

　ニコニコの笑顔のままで、ベイビーが寝た。

　おやすみ、ベイビーちゃん。
　

ドーナツ。
2004/05/11

　
　ツレとコンビニに入店。コンビニで大好きなドーナツを発見。思わず手に取り、ツレの持っていたカゴに放り込む。

　ぎゃぁぁぁぁぁ。

　と、突然カゴを持っていたツレが叫んだ。何事かと思って振り向くと、ツレだと思っていた人は全くの別人。見知らぬ女性が顔を引きつらせて立っていた。まるで、気持ち悪いものでも見るように、プルプル震えながら俺を見つめている。

　そ、そんなに叫ばなくてもいいじゃないか。
　ちょっと間違えただけじゃん。
　ドーナツ、カゴに入れただけじゃん。
　人をヘンタイを見るような目で見るな。

　はぁーあ。ものすごく、凹む。

　はぁーあ。ものすごく、傷つく。

　人は傷つきながら大人になっていく。俺、またちょっと大人になりました。
　

ベッカム。
2004/05/09

　
　ペプシコーラのキャンペーンに当選し、壁掛け時計をゲット。ベッカムのイラスト入り掛け時計。

　ベッカム様。

　あんまりうれしくない。

　ベッカム、ベッカムとキャーキャー言っている奴って、本当にいるのだろうか。ベッカムが大好きなんて奴、実際には見たことないぞ。ベッカム人気って、限りなくマスコミによるフィクション臭い。