虫刺され。
2005/09/11

 
 またまた自慢話で申し訳ないのだが、オレは虫刺されに強い。蚊に刺されてぷっくり赤くふくらんで痒くなった部分が、三十分もしないうちに完全に消滅する。あれ、さっき蚊に刺された所って何処だったっけ。

 これ、スゲェ能力だと思うんだけど、何か悪者っぽい。

 鉄砲で撃たれたところが、スーッとふさがる。ちぎれた腕が、ニュルッと生えてくる。倒しても倒しても、むっくり起き上がり襲い掛かってくる。そう、悪者の特徴といえば、攻撃が効かないって事だ。やっとの思いで悪者を倒し、全てが終わってホッと一息ついているところに、倒したはずの悪者が背後からヌッと。

 ギャー、怖い。

 刺されても刺されても、虫刺されの痕が、スーッと消える。

 ギャー、怖い。

 ゴメンね、怖がらせてゴメンね。オイラ、何も悪い事しないよ。オイラ、良い妖怪だよ。オイラ、友達になりたいだけなんだ。

 ところで、虫に狙われやすい血液型ってのがあるそうで。О型の血液は、構造が花の糖物質と酷似していて、蚊に好まれやすいとのこと。うーん。花の蜜が好きなら、最初っから花の蜜を吸えよ。わざわざ危険を冒して血液を吸わなくてもいいのに。

 つーか、痒くするなよ。
 どうしても吸わなきゃなんないってんだったら、少しぐらい血液を分けてやってもかまわない。しかし、人から血液分けてもらっておいて、おまけに痒くするってのはどうなんだ。恩をあだで返すってのはまさにオメェの事だ。持ちつ持たれつの共生ってのは、もっと友好的であるべきだ。

 ホンソメワケベラを見習え。

 へ?何それ。

 おっと、またまたオレの知識の片鱗を見せてしまったかな。

 ホンソメワケベラとは、サンゴ礁等に住むベラ科の小型の魚だが、コイツはクエなどの大型魚の体に付く寄生虫をエサとしている。他の魚の体をキレイにする、掃除魚として有名な魚だ。

 大型魚の体の表面やエラの中はもとより、口の中にまで入って寄生虫の駆除をする。大型魚にしてみれば、体中の掃除をしてくれるわけだから、大助かり。ホンソメワケベラは大型魚と一緒にいることで安全が確保され、しかも食べるものまで確保できる。お互いに良い事尽くめだ。このようにお互いが利益を得ることが出来る関係を相利共生という。どうだ、勉強になったろ。

 おい、蚊。

 オメェもさ、相利共生を目指すべきだと思うぞ。

 気持ち良くしろ。

 エクスタシーで頼みます。刺されると、あっはーん。そんな感じで頼みます。
 

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