新種。
2004/11/25

 
 海洋生物国際調査の中間報告で、106種の新種の魚が確認されたことなどが明らかになった。海洋生物国際調査とは、70ヶ国以上から、1,000人もの研究者が参加して、2000年から10年計画で行っている海洋調査である。これほど大規模な調査はかつてなく、世界中の期待と関心を集めている。

 新種とは言え、新しい生物が出現したわけではない。人が学問的に認知していなかっただけで、もともとその生物は、ずーっとそこに生きていたのだ。言い換えれば初対面、初顔合わせなだけ。
 どーも、はじめまして。

 しかし、未知の世界の扉を開けるというのは、やはり夢がある。ドキドキわくわくする。これからこの調査は、より深い海域の調査に移っていく。深海は人にとって、まだまだ未知の領域だ。どんな面白い発見があるか、どんな新しい生物と出会えるか、楽しみで仕方が無い。

 ところで、生物学の新発見というのは、未知の生物との遭遇だけではない。
 今までなじみのある生物が、よくよく調べてみたら、実は全然別の種類の生き物だったとか、逆に全然違う種類の生き物だと思われていたものが、実は遺伝子的に全く同じ生物だったとか、なかなか興味深いものが多い。

 今まで、カワイイ、カワイイと溺愛していた、チワワのチコちゃん。犬だと思っていましたが、調べてみたら、実は虫でした。ゴキブリに極めて近い種類の虫でしたっ。ぎゃー。
 ま、これは嘘ですど。

 いゃあ、生物学って面白いっすね。

 そうそう、今ふと思い出したんだけど、オレって歯の本数が普通の人と違うらしいんですよ。
子供の頃から、歯の検査や、歯の治療の度に、「あ、あれっ?」と歯医者に驚かれる。
 「ナントカと、ナントカが、ないっ。」
 と、何だか難しい専門用語で言っていたような気がするが、頭の悪いオレに理解できるはずもなく、ただなんとなく、オレの歯は他の人とはちょっと違うんだと、漠然と思っていた。

 で、オレが結婚した相手が、デンタルヘルスの専門家でしてね。最近になってやっと、何が違っているかが理解できた。オレは、下の前歯が普通の人より2本少ない。まぁ、それだけのことなんだけど。目立たない場所だし、本数が違っていたところで、たいして不都合はない。まぁ、歯の本数なんて、人によって違うこともあるだろう。

 と思ったら、これってかなり珍しいらしいのだ。

 言わば、指が一本多いのと同じ。目が三つあるのと同じ。
 うひょー。そりゃスゴイ。

 オレって、実は新種の生き物なのではないのか。
 姿形こそ、人とほとんど類似しているが、生物学的に詳しく調べて分類すると、全然別の進化の過程をたどった、全然別の生き物じゃないのだろうか。

 やっぱりなぁ。
 薄々とは気付いていたんだけど、やっぱりそうか。

 人でなければ、イルカかな。
 キィ。

 オットセイとか。
 オゥ。

 ま、どんな生物でもいいんだけど。

 誰か、オレを発見してください。
 

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