電気製品のボタンを押すと鳴る電子音。
ピッ。ピッ。
間違いなくきちんとボタンが押され、自分の意思が反映されていることを確認するための機能だ。ピッと音がしないと、正しく作動しているかどうか分からない。
えっと、マンゴープリンをひとつお願いします。
「かしこまりました。」
この、「かしこまりました。」に相当するのが、ピッである。
注文をしても店員が無言で立ち去ったとしたら、「あれ、ちゃんと聞いてくれたのかな。」と不安になる。別の店員を呼び止め、「さっき、別の人に頼んだんですけど、聞こえてみなかったみたいで。えっと、マンゴープリンお願いできます?」その店員も無言で立ち去る。
ちょっとぉ。店員の教育がなってないよ、この店。
マンゴープリン。マンゴープリン。マンゴープリンを持ってきてくれっつーの。
おい、そこの店員、マンゴープリンだ。とっとと持って来い。
おい、聞こえてんのか、マンゴー、プ、リ、ン。
ところが、全てのオーダーが有効だったりする。店員は注文をちゃんと聞いていて、ただ返事をしなかっただけ。十数分後、数え切れないほどのマンゴープリンがテーブルを埋め尽くす。
こんなに、食えるかバカヤロー。
「かしこまりました。」と言う応答がなければ、このような事になりかねない。
電気製品のピッも同じことだ。普段何気なく聞き流しているが、大切な機能である。
ピッ。
じっくりと聞いてみると、聞き取りやすく、それでいて耳障りでなく、キレイでカワイイ音だ。メーカーも研究を重ねて音質や音程や音量を設定しているのかもしれない。
ピッ。ピッ。
色々聞き比べてみると、それぞれ全然違うピッなのだから面白い。ちなみに我が家のピッの中では、ダイキンのエアコンのピッが一番カワイイ音だった。
このピッにも企業のこだわりや独自性があるのかも知れない。
ま、でも、ピッにも飽きた。
そろそろ別の音でもいいんじゃないかと思う。21世紀なんだし。
21世紀の電子音を考えてみよう。
プッ?
ペッ?
ポヨ?
ダメだ、ダメだ。いずれも、パ行を使う時点で、過去に引きずられている。もっとクリエイティブに。まったく新しい発想で。
クサッ。
カユッ。
サムッ。
うーん。あまり面白くない。
うーん。
うーん。
うーん。
って言うか、そもそも、このテーマ、つまらなくねぇか?
えっと、このテキスト、ボツネタになりそうです。
うわぁ、またボツかよ。ここまで書いたのに。
こんな風に、途中で宙ぶらりんになって、ボツになってしまうテキスト、結構多いんですよ。ボツになる方が多いかもしれない。テキトーに書いているみたいな文章ですが、実は、結構苦しんで、悩んで書いてます。
でも、最近ネタ切れのスランプなんで、ボツネタも使っちゃう。
ピッ。
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