どうぶつのおやこ。
2004/03/25

 
 ベイビーの情操教育として、絵本の読み聞かせを始めた。ベイビーちゃん、絵本が大好き。絵本の読み聞かせをすると、大興奮で大喜び。

 世の中には色々な絵本があるのだが、中には文章の書かれていない絵本もある。「台詞は、読み手のセンスでお好きにどうぞ。」そういうことなのだろう。

 つまり、読み手としての力量を試されている訳だ。

 豊かな想像力と表現力とボキャブラリーがなければ、文字のない絵本は楽しめない。逆に才能のある者にとっては、文字がない自由な空間を、自分の想像力を使って豊かに演出することが出来る。

 どうぶつのおやこ。

 サルのおやこ。

 「サルモネラ菌とサルって、全然関係ないって知ってる?」
 「えええっ。マジ?」
 「マジ。」

 「サルカンって、サルの缶詰じゃないって知ってた?」
 「えええっ。マジ?」
 「マジ。」

 「サルーキって、犬の名前だって知ってる?」
 「えええっ。マジ?」
 「マジ。」

 「アニキ、物知りっすね。」
 「お前も頑張ればオレぐらいにはなれるよ。」
 「えええっ。マジ?」

 カバのおやこ。

 「漢字で書くと、河馬。」
 「馬?」
 「馬。」

 「馬って感じじゃねぇべさ。」
 「じゃあ、何?」

 「岩。」

 「イイね。岩ね。雰囲気出てるよ。」

 「ねぇ。」
 「ん?」
 「耳の後ろがカユイ。」

 「猫みたいに、自分でかけよ。後ろ足でポリポリって。」
 「できない。届かない。」
 「そんなはずないよ、見てろ、こうやってやるんだぞ。」

 「・・・あれ?ホントだ届かない。」

 「うわぁぁぁん。カユイよぉ。」

 ライオンのおやこ。

 「百獣の、おうっ。」
 「おうっ。」

 「ネコ科でっす。」
 「おうっ。」

 「ネコ科っての、おかしくねぇか。」
 「おうっ。」

 「オレたち、王なんだぜ。」
 「おうっ。」

 「ライオン科ってのが正しい。」
 「おうっ。」

 「腹減ったなぁ。シマウマでも食う?」
 「ちょっと気分じゃないなぁ。」
 「キリンは?」
 「うーん。キリンじゃないなぁ。」

 「ヌー。」

 「あー、ヌーね。イイね。」
 「ヌーはウシ科だからね。ぶっちゃけ、ギュウニクだ。」
 「ヌー丼。」
 
 キャッキャッキャッと、ベイビーが楽しそうに笑う。
 どうぶつのおやこの絵を見ながら、一時間はトークできる。オレって、スゴイ。オレぐらいのレベルになれば、まぁこんな感じだ。うははは。
 

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