ベイビーの情操教育として、絵本の読み聞かせを始めた。ベイビーちゃん、絵本が大好き。絵本の読み聞かせをすると、大興奮で大喜び。
世の中には色々な絵本があるのだが、中には文章の書かれていない絵本もある。「台詞は、読み手のセンスでお好きにどうぞ。」そういうことなのだろう。
つまり、読み手としての力量を試されている訳だ。
豊かな想像力と表現力とボキャブラリーがなければ、文字のない絵本は楽しめない。逆に才能のある者にとっては、文字がない自由な空間を、自分の想像力を使って豊かに演出することが出来る。
どうぶつのおやこ。
サルのおやこ。
「サルモネラ菌とサルって、全然関係ないって知ってる?」
「えええっ。マジ?」
「マジ。」
「サルカンって、サルの缶詰じゃないって知ってた?」
「えええっ。マジ?」
「マジ。」
「サルーキって、犬の名前だって知ってる?」
「えええっ。マジ?」
「マジ。」
「アニキ、物知りっすね。」
「お前も頑張ればオレぐらいにはなれるよ。」
「えええっ。マジ?」
カバのおやこ。
「漢字で書くと、河馬。」
「馬?」
「馬。」
「馬って感じじゃねぇべさ。」
「じゃあ、何?」
「岩。」
「イイね。岩ね。雰囲気出てるよ。」
「ねぇ。」
「ん?」
「耳の後ろがカユイ。」
「猫みたいに、自分でかけよ。後ろ足でポリポリって。」
「できない。届かない。」
「そんなはずないよ、見てろ、こうやってやるんだぞ。」
「・・・あれ?ホントだ届かない。」
「うわぁぁぁん。カユイよぉ。」
ライオンのおやこ。
「百獣の、おうっ。」
「おうっ。」
「ネコ科でっす。」
「おうっ。」
「ネコ科っての、おかしくねぇか。」
「おうっ。」
「オレたち、王なんだぜ。」
「おうっ。」
「ライオン科ってのが正しい。」
「おうっ。」
「腹減ったなぁ。シマウマでも食う?」
「ちょっと気分じゃないなぁ。」
「キリンは?」
「うーん。キリンじゃないなぁ。」
「ヌー。」
「あー、ヌーね。イイね。」
「ヌーはウシ科だからね。ぶっちゃけ、ギュウニクだ。」
「ヌー丼。」
キャッキャッキャッと、ベイビーが楽しそうに笑う。
どうぶつのおやこの絵を見ながら、一時間はトークできる。オレって、スゴイ。オレぐらいのレベルになれば、まぁこんな感じだ。うははは。
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