バレンタイン。
2004/02/10

 
 
2月14日は、バレンタインデーだ。
 オレも全盛期には、食べきれないほど山ほどチョコレートを貰ったものだ。ホントだぞ。昔はモテモテだったのだ。もちろん今でも、想いを伝えられない乙女たちが、草葉の陰からオレを見つめているに違いない。しかし、オレも妻子ある身。乙女たちの気持ちに応える訳にはいかんのだ。

 それにしても、日本人。何がバレンタインデーだ。バレンタインデーなど、製菓業界がチョコレートの売上を伸ばすために、キリスト教のイベントを歪曲して導入したものが、広まったものだ。菓子屋の陰謀だぞ。まんまと踊らされやがって。アフォか。おまけに何がホワイトデーだ。もう、バカ丸出し。
 ま、あまりバレンタインデーをけなすと、ひがんでいると思われるのでこれぐらいにしておくが。

 バレンタインデーの好調ぶりに、「うちも何かイベントを導入して売上を伸ばそうっ。」とビジネス手法を真似した業界がある。

 花屋と本屋だ。

 二つの業界が手を組んで、サンジョルディーの日と言うのを広めようとした。サンジョルディーとは、これまたキリスト教のイベントの一つで、男性は愛する女性に花を、女性は男性に本を贈るというもの。しかし、花屋と本屋のもくろみは、見事大ハズレ。散々キャンペーンを組んだが、全く浸透しなかった。

 キリスト教のイベントなら、何にでも日本人が喜んで飛びつくと思ったのだろうが、本屋のくせに、読みが甘かったな。そもそも、本などというものは、好みが人によって激しく異なる。これほど贈り物に適さないものはない。花にしても、持ち運ぶだけで目立つし、デートの時にプレゼントされても困るでしょ。

 それに、名前が良くない。
 サンジョルディー。

 三女おるでーっ。

 そう聞こえてしまう。少子化の現代。三人も子をなすのは、なかなか難しいのだ。三女おるでーっ、と言うよりは。

 長男でっせーっ。

 こっちの方が親しみやすいんじゃないかな。
 ちなみに、オレも長男です。一家の期待をズッシリ背負い、家族のしがらみを一手に引き受け、末代までのお家安泰のために、懸命に生きている長男です。
 

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