ゴロゴロ。
2004/01/20

 
 眼科を受診した。
 診察前にアンケートのような質問用紙を渡され、記入するように促された。それには20項目ほどの質問が書かれていてる。受診目的や、主訴となる症状と発生時期とその頻度、眼鏡などの使用状況や、普段の目の状況など、診断する上で必要なデータを事前に聞き取り調査を行う訳だ。
 しかし、中には意味が分からない質問もある。

 目がゴロゴロしますか。

 何じゃそりゃ。
 ゴロゴロ?
 我が家の猫は、ご機嫌だと喉をゴロゴロ鳴らします。そう言うこと?
 もしくは、目の下痢ってこと?
 何かの拍子に眼球が落っこちて、転がったとしても、ゴロゴロとはいわないだろう。その場合コロコロかな。いゃ、ベチャッって感じかな。おっと、しまった、グロい想像をしてしまった。

 色々考えたが、よく分からないので、いいえ、に丸をつけた。

 しかし、ゴロゴロっていうのがポイントだな。これがコロコロや、プリプリや、モリモリとかだったら、全然病気っぽくない。それに引き換え、ゴロゴロは何だか不健康な雰囲気満点だ。意味はよく分からないが、とにかくヤバい状況だということははっきり分かる。

 眼科以外でも、この表現は使えるんじゃないかな。

 胸がゴロゴロします。
 頭がゴロゴロします。
 腰から下が全体的にゴロゴロします。
 皮膚の表面がゴロゴロします。
 全身のいたるところが、ゴロゴロします。

 うひゃっ。いずれも相当ヤバい状態な感じだ。一刻を争って適切な処置をしないと死にそうな雰囲気だ。それに、具体的にどんな状態なのかがさっぱり分からないところがイイ。迫力満点で凄みが効いている。

 仮病を使って学校や会社をサボりたい時、保健室や医務室で眠りたい時など、ぜひ使いたい表現だ。下手に頭が痛いとか、腹が痛いなどと言うより、よっぽど効果的だし、仮病っぽくない。

 ただし、救急車を呼ばれたり、無理やり精密検査をされたりする危険性もあるので、その点だけは留意しておいて欲しい。
 

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