初日の出。
2004/01/01

 
 新年、明けま。

 初詣のお賽銭の中から、偽札が発見されたそうで。

 理にかなっている考え方だ。神社は神が祭られている場所だが、たぶん本当は、神様は中に居ない。まぁ、神様が居るような雰囲気だけ楽しむ所。イメクラみたいなものかな。
 となると、投げる賽銭も、雰囲気だけ出てればいい訳で、おもちゃのお金でいいんじゃないかと。

 偽札だなんて、人聞きの悪い。
 それっぽく雰囲気を楽しむためのイミテーションの小道具だったんでしょ。

 偽札って、何が問題かというと、それで商取引をするからダメなんです。相手から商品などを騙し取る行為がダメなわけです。神社で神様が賽銭に応じて、その金額の対価として、本当に願い事を叶えていたとすれば、それは問題なんですけど、実際は、神様もフェイクですから。

 お金はニセモノだと困るが、世の中にはニセモノじゃないと困るものもある。玩具売り場のピストルとか、デパートの屋上のきぐるみのゴジラとか、アンパンマンとか。

 アンパンマンが実在する人物だとすると、オレの立場なんてかなり危うい。社会的に、イトウケンジとアンパンマンは似たような立場というか、役割というか、同じ星を背負って生きてるんですよ。でも、アンパンマンの方が知名度があるから、人気とか地位とか仕事とか、ごっそり奴に持っていかれそう。そんなの、困るっ。

 話は変わって、新年と言えば、初日の出。
 見ました?

 太陽は毎日同じように昇って沈んでいる。人間が勝手に、この日は特別って決めて、勝手に有難がっているだけ。太陽にしてみれば、困惑しっぱなし。

 いつものように登場したら、みんなが拍手でお出迎え。

 「あれ、オレって人気者?」

 「うわーい。人気者だよオレっ。」と有頂天。
 「よし。明日は、もっと気合入れて、登場しなくちゃな。」って、ワクワクしながら次の日も出てくるわけです。サービス精神全開で、バッチリ髪型決めて、めっちゃ笑顔で。でも、翌日は誰もいない。

 「えええーっ!?何でーっ?」

 で、太陽はあんまり頭良くないんで、一年も経つと、すっかり色々忘れちゃうんです。毎年困惑しっぱなし。
 

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