目からうろこ。
2003/10/28

 
 目からうろこが落ちる。
 今まで知らなかった真実を知り、自分の見識が広がることを言う言い回しである。目を覆っていたうろこが取れて、物事がはっきり見えるようになるというイメージだと言うことだ。あくまでも比喩的な表現で、当然、目にはうろこなんて生えていない。

 そんな気持ちの悪い話があってたまるか。

 それにしても、ぶっ飛んだ表現だな。目にうろこかよ。よし、気に入った。
 オレも、ぶっ飛んだ言い回しを考えてみよう。でも、言い回しを考えるだけで、その意味については考えないから。ぶっ飛ぶだけだから。そこんとこ、よろしく。

 耳からきのこが生える。

 眉毛に薔薇。

 鼻の穴からハムスター。

 乳首が光る。

 歯がとうもろこし。

 わき毛がレモン味。

 へそからモモンガ。

 いくらでも作れそうだが、リアルに想像するとかなり気持ち悪いので、このへんでやめておく。こんなことばかり考えていると、頭の中がお花畑になりそうだし。

 目にうろこで、ふと思ったのだが、コンタクトレンズ。
 あれ、最初に思いついた人って、すごいね。目の中にレンズを入れてみようなんて、普通は思いつかないっす。相当ぶっ飛んでます。
 オレたちのような凡人だと、せいぜい鼻の穴の中にピーナッツ入れるぐらいか。

 コンタクトレンズに限らず、何でも最初に考え出した奴と言うのはすごい。
 自転車なんて、置いたら倒れてしまうような不安定な物に、人が乗って走れるようになるとは、誰も思わなかったはずだ。作った本人だって、最初はまともに乗れなかったはず。それを、連日、ヒザをすりむきながら、練習した訳だ。これはちゃんと走れる乗り物になると信じて。

 飛行機だってそうだ。「空を自由に飛びたいな。」とは誰でも思うが、「よっしゃ、飛んでみよう。」とは、まともな人間は思わない。今でこそ偉人と称えられているライト兄弟も、当時はアホな兄弟としか思われなかったはずだ。
 と言うか、アホだったんです。
 ろくに仕事もしないで、兄弟そろって「飛んでやる。」とやっていたのだから。たまたま飛べたから良かったものの、飛べなかったら、もう目も当てられません。

 他人になんと言われようとも。
 常識を大きく逸脱していたとしても。
 自分の信念を曲げず、出来ると信じて努力し続けた結果、偉大な発明となる。

 もちろん、偉大な発明に繋がらず、タダのアホで終わる奴の方が圧倒的に多いんだけど。
 

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