イトウケンジ、家に帰ると服を脱ぐ。
パンツ一丁。
パンツマンだ。
パンツ一丁でキッチンに立つ。
油を使う調理はなかなか大変。
なるべく火から体を遠ざけて、不自然な格好で料理をする。
「エプロンぐらいしろよ。」と言う人もいるかもしれないが、それはいくらなんでもエロティックすぎるでしょ。
それをやっていいのは、セクシーダイナマイトボディーの新妻だけだから。世の中、やって良い事と悪い事がある。常識人のイトウケンジ、そんな非常識な事はできません。
もちろん、この文章もパンツ一丁で書いている。
ふと、パンツに手をやってみて、大変な事に気がついた。
前後ろ逆に履いている。
反対パンツマンだ。
なんて事だ。今日一日、パンツを反対に履いていたなんて。あー恥ずかしい。
慌てて正しく履きなおす。
一日反対に履いていたパンツは、体の凹凸にあわせて変形している。正しく履き直したのに、妙な違和感がある。それに、肛門の辺りをガードしていた布が、今度は男性の最も重要な部分に当たっている。
こりゃダメだ。
慌てて、また反対にパンツを履きなおした。
申し訳ないけど、今日はオレ、反対パンツマンですから。
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