ドライブ。
2003/08/26

 
 真夏の炎天下、車の室内の温度はとんでもないことになる。
 室内温度、60℃。ダッシュボードの上に至っては、80℃近くまで温度が上昇する。マジかよ。いいのかよ、そんなに熱くなって。

 そう言えば、車内に放置したライターが、なぜか粉々に砕け散っていたことがあったし、ぬいぐるみを飾っていたら、一日で、さわり心地が悪くなった。
 ふわふわのアライグマが、ごわごわのアライグマになっていたっけ。
 ダッシュボードに飾った愛車のプラモデル。見るも無残にクニャクニャに熔けていたっけ。

 すごいね。ホント、驚きます。

 さて、いきなりですが、いとうけんじのチャレンジです。
 「灼熱の自動車に乗ってみようっ。」
 ネタがない時には、体も張る。

 用意しますのは、乗用車一台と軍手。それだけです。
 真夏の良く晴れた日が、絶好のチャレンジ日和です。
 まず、自動車を南向きに駐車します。もちろんアスファルトが敷き詰められた駐車場です。朝、日が昇る前から駐車しておくと、より効果的です。
 ぐんぐん気温は上昇し、最高気温は36℃などと気象庁が発表します。

 気象庁の発表する最高気温は、直射日光の当たらない場所で、地上1mの気温だそうで。
 炎天下のアスファルトの上は、それどころの騒ぎじゃない。もう、すごいから。

 さて、最も気温の上昇する午後2時ごろが、最適の頃合でしょう。
 満を持して乗り込む。暑い。いや、熱い。
 よく巷では、ムッとする暑さなどと表現されるが、そんなものではない。パンチの効いた熱気が、ドカッとくる。ガシッとくる。間髪いれずに汗が。玉のような汗がしたり落ちる。

 いたる所が熱くなっているので、軍手は必需品です。
 ハンドルを素手で持ったら火傷します。

 エンジンをスタートさせ、車を走らせる。
 もちろん窓は締め切っている。エアコンなんてつけない。
 汗が、目に沁みる。
 ああ、卒業式のあの日、こぼれる涙を、目から汗が出たって笑ってごまかしていたっけ。
 汗が本当に目に入るとこんなにも痛いのね。

 あははは。
 何だか、楽しくなってきたな。あははは。
 シャツの色とか変わってきたし。あははは。
 あ、犬だ。うははは。
 おっと危ない。うははは。
 信号の青って、緑じゃん。うひひひ。
 信号のひさしの部分、帽子をかぶった坊やみたい。がははは。

 30分ほどドライブしたら、脳みそが熔けてきた。
 意識が朦朧としている。
 目がとろーんとしている。
 今、髪の毛引っ張ったら、ズルッと剥けるね。
 うううう。うはははは。

 ひょっとして、今、オレって、命の危険に瀕しているのかな。
 ヤバいかも。

 車を止めて外に出る。

 冷たい空気が気持ちいいっ。
 あー涼しい。サイコーに気持ちいい。
 オレが立っているのは炎天下のアスファルトの上。仮に気温が36℃だとすると、60℃の車内とは24℃もの温度差がある。
 もう天国のような快適さだ。

 真夏の暑さに耐えられなくなったら、ぜひお試しあれ。真夏の灼熱を快適に過ごす裏技です。

※良い子はマネをしないでね。
 脱水症状でヘタしたら死にますから。もし、どうしてもやってみたい時は、大人と一緒にやってね。飲み水は多めに確保しておいてね。 

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