代名詞パート1。
2003/05/31

 
 ウォークマン。
 これは登録商標である。つまり、商品名である。

 ウォークマンは、ソニーのポータブル音楽再生機のみに与えられた名前であり、他のメーカーの同じような商品は、この名を名乗ってはいけない。しかし、一般的には、ポータブル音楽再生機のことを総称して、ウォークマンと呼んでいる。
 つまり、一商品名が、一つのカテゴリーの代名詞として使われている訳だ。
 すごい知名度だ。ものすごいことだと思う。
 ウォークマン以外にも、シャープペンシル、セロテープ、ジープ、シャチハタなど、商品名が、そのカテゴリーの代名詞になっているものがある。

 そんな人間に私はなりたい。

 つまり、あるカテゴリーを代表する存在になりたいのだ。
 発明家の代名詞のエジソン、ボクサーの代名詞ロッキーみたいな。色男の代名詞、イトウケンジ。こんな感じで。
 殴られそうなので、色男の代名詞は辞退するよ。

 とりあえず、汁の代名詞にでもなってみるか。

 みそイトウケンジ。
 青イトウケンジ。
 すましイトウケンジ。
 しじみイトウケンジ。
 なめこイトウケンジ。
 肉イトウケンジの滴り落ちる、ステーキ。
 果イトウケンジ100%のフレッシュジュース。

 イトウケンジが垂れる。
 「イトウケンジが垂れるから、スイカは新聞紙の上で食べなさいっ。」

 イトウケンジをなめる。
 「桃を切ったら果イトウケンジが垂れてきた。なめちゃおっ。」

 イトウケンジをすする。
 「行儀が悪いから、イトウケンジを音をたててすすらないで。」

 イトウケンジが飛び出す。
 「ニキビつぶしたら、プチっとイトウケンジが飛び出した。」

 イトウケンジが染み出す。
 「かさぶた無理やり剥がしたら、黄色いイトウケンジが染み出してきた。」

 イトウケンジが出る。
 「毛虫踏んづけたら、中から黄緑色のイトウケンジが出てきたぁぁぁ。」

 ごめんなさい。やっぱり、汁はイヤです。
 

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