着メロ。
2003/04/21

 
 どうしようもなく着メロが嫌いだ。

 あの安っぽい電子音で、ピロピロとやられては、どんな名曲も台無しだ。はっきり言って下品だ。最近は、32和音とか、64和音だとか、どんどん進歩している。そして、進歩するほどやかましく鬱陶しい。もう、ピロピロと言うより、ガオガオだ。

 着信してから電話に出るまでの時間はせいぜい十数秒。ガオガオと音楽が始まったらすぐに電話に出る。曲が曲として成立する前に着メロは終わるのだ。どんな曲を設定していても同じだ。意味がない。
 所詮、電話がかかってきたときの合図に過ぎず、あの下品でやかましい電子音のメロディーである必要はない。自分の電話か他人の電話かを識別するためだと言う人もいるが、公共の場で着信音を鳴らすこと自体マナー違反なのだから、この理屈は道理に反している。

 しかし、それにしても、公共の場でやかましく着メロを鳴らす輩が多い。

 ガオガオ。ガオガオ。
 電車でガオガオ。
 スーパーマーケットでガオガオ。
 道を歩けばガオガオ。
 アルタ前でガオガオ。
 挙句の果てに、病院でもガオガオ。
 コノヤロー、叩くぞ。

 ちなみに、この世からガオガオを追放するとっておきのアイデアがある。携帯電話メーカーの人、政治家の人、心して聞くように。そして、速やかに実行するように。

 携帯電話の着信音は、「恥ずかしい言葉」、「恥ずかしい音」など、他人に聞かれたら恥ずかしい思いをするものに限らせる。選択できる設定音は以下のものに限り、それ以外のいかなるものも、着信音に設定してはならない。
 法律で定め、メーカーもそのように電話機の設定をする。

 「おならの音」
 とびきり臭そうな、高音で長くのびる音が最適。

 「下痢の排泄音」
 時々うめき声も入れる。

 「あえぎ声」
 男性、女性、いずれの声でも可。

 「性器の呼称を連呼」
 男性器、女性器、いずれでも可。

 「愛してる」
 熱烈に、切羽詰った愛してる。

 「それ、ナウいじゃん」
 完全に死語になった言葉。

 「暴走族のクラクション」
 パパラパラパラパラパラパ〜

 どうだ。着信音にこう言うのしか設定できないようになれば、絶対に公共の場で携帯の着信音を鳴らせないだろう。

 くたばれ着メロ。
 

Produced by 110kz.com

Sponsor Site