酷暑。
2001/08/07

 
 地球温暖化だそうで。
 食べ物を粗末にすると、もったいないオバケがでるぞと脅すのと同じく、環境にやさしくしないと暖かくなるぞ、という、まぁ道徳的な戒めだと思っていたら、本当に暖かくなってきた。

 ここんとこ毎年、毎年、暑いの何の。
 夏になると、猛暑を通り越して、酷暑と言われる暑い日々が続く。毎年、観測史上最高記録を更新し続けている。先日オレの住んでいる街では、39.3度という、怒涛の暑さを記録した。気象庁が発表している気温と言うのは、大気の安定した日差しの当たらない場所で計測したものだそうだから、炎天下のアスファルトの上などは、もっと暑いはずである。

 はっきり言って風呂である。
 この頃の気温ときたら、風呂とほとんど同じか、場合によってはそれよりも暑い訳だ。
 ちなみに、快適な入浴温度は39度から41度ぐらい。42度だとちょっと熱めの湯だと感じるらしい。ここで一つの疑問が生じる。

 風呂は気持ちいいではないか。

 オレはさほど風呂が好きではないが、オレのじいちゃんなんか、一時間ぐらい湯の中で歌を歌い続けている。風呂で読書したりする奴だっている。男女でかなり激しい運動をしてしまう人もいる。これは時々オレもやる。

 それなのに風呂は気持ちよくて、酷暑は辛いのは何故なんだろう。風呂と酷暑の違いは何だろう。さほど思考をめぐらせることなく、首から上を取り巻く温度の差だと気づくだろう。つまり、入浴の場合、首から上を取り巻く温度は、湯ほどは暑くないのだ。

 オレの場合、ここからの発想が諸君より抜きん出ている。
 すごいことを思い付いてしまった。大発明である。こんなすごい発想をこんなところで披露していいのかという疑問が頭をよぎる。

 「頭だけを冷やす道具」

 これさえあれば、この程度の酷暑など、入浴する快適さに変えることが出来るのだ。頭を宇宙飛行士のヘルメットのようなカプセルですっぽり覆って、その中を快適温度にする。これならば、部屋全体を冷やすより、ごく簡単に、ごくわずかなエネルギーで出来る。ソーラーパワーで動くようにすれば外出も快適。UVカットの素材を使えば、お肌の天敵、日焼けだって怖くない。
 消費電力が減る、CO2の発生がぐぐーんと減る、地球の温暖化が収まる、などという、地球規模で気温を下げることにも繋がってしまうだろう。
 素晴らしい発明だ。オレは地球を救った。

 もちろん健康配慮のために、腰から上を冷やす、「半身浴仕様」のものも考えている。
 

Produced by 110kz.com

Sponsor Site